生活しにくい環境やこまりごとを取りのぞくことを「バリアフリー」、すべての人が利用しやすいように作られた道具や環境を「ユニバーサルデザイン」と呼びます。最近は、社会のバリアフリー化が進み、お店にエレベーターやエスカレーターがあったり、音の出る信号機があったりとユニバーサルデザインの物が増えてきました。こまっている人のために考えられた優しい工夫で、少し前までは「できない」「仕方がない」とあきらめてしまっていたことも、少しずつできるようになってきています。みんなが暮らしやすい社会について、一緒に考えてみましょう。
今回の展示では、バリアフリーやユニバーサルデザインに関する資料を紹介します。
暮らしやすい社会を考えよう!
最終更新日 2025年12月19日
![]()
「バリア(障壁)」ってなに?
石川憲彦/監修 ポプラ社
一言で「障がい」と言っても、不自由に感じることは人それぞれです。障がいのある人や、障がいのある人を支える人たちのインタビューを通して、すべての人が暮らしやすい社会とはどのようなものか、考えるきっかけになるシリーズです。
倉本智明/著 新曜社
点字を使って本を読むことや、車いすを使って移動することは、障がいを持つ人にとっては「ふつう」のことです。どんな障がいを持っているかによっても、「ふつう」だと感じることは、人それぞれに変わります。お互いに「ふつう」に感じることがどうちがっているのかがわかれば、してほしいことや、かけてほしい言葉もわかり、よりよい関係をきずくことができます。視覚障がいを持つ著者が、自分の経験を交えて、世界の見え方について考える本です。
石川憲彦/監修 ポプラ社
「発達障害のおはなし」シリーズでは、発達障がいについてイラストを交えてわかりやすく説明されています。1巻では自閉症スペクトラムについて書かれています。自閉症スペクトラムの特徴は、人によってさまざまですが、「こだわりの強さ」と「人とのやりとりが苦手」という大きな特徴があります。学校や家で困らないようにする工夫や、個性を輝かせるためにやってみたいことが紹介されています。
アミタ・ジャッシー/著 上島国利/監修 上田勢子/訳 高橋由為子/絵 大月書店
「わかって私のハンディキャップ」シリーズは、子どもの語り形式で障がいについて説明されています。1巻では、13歳のケイがOCD(強迫性しょうがい)について、症状や治療方法を教えてくれます。
電通ダイバーシティ・ラボ/企画 ReBit/監修 文研出版
暮らしやすい社会のための技術
斎藤多加子/著 汐文社
「からだをたすける道具」シリーズでは、体を助ける色々な道具が紹介されています。2巻では、義手についてイラストや写真をたくさん交えて解説されています。また、紙の義手を作る方法も書かれています。
徳田克己/監修 金の星社
福祉用具とは、障がいのある人や、介護が必要な人などの日常生活を手助けするための道具のことです。このシリーズでは、どんなことに困っているか、その不便を軽くするために、どんな道具があるかなどについて、具体的に紹介しています。
徳田克己/監修 ポプラ社
わたしたちの社会には、子どもからお年寄り、障がいのある人、病気の人、様々な国の人など、いろいろな人がいます。そのすべての人が、安心して暮らせるようにと生まれたのが、バリアフリーやユニバーサルデザインという考え方です。この本では、バリアフリーとユニバーサルデザインの考え方にもとづいて作られた、道具や設備などを紹介しています。
白坂洋一/監修 汐文社
暮らしやすい社会のためにできること
高橋うらら/文 深蔵/絵 講談社
人とすれ違う時に「何か手伝ってあげなくても、大丈夫かな?」と思ったことはありませんか。体の不自由な人に対して、どんなサポートが本当に役に立つのかわからず、なかなか声をかけられないこともあると思います。この本では、章ごとにお手伝いが必要な方への声かけやサポート方法を紹介します。
高橋儀平/監修 小学館クリエイティブ
「心のバリアフリーを学ぶ」シリーズでは、建物や施設を利用する時に困っている人の声や、バリアフリーのポイントなどが紹介されています。1巻では、学校や家、公園、スーパー、コンビニ、レストランなど、身近な建物や施設の場面が取り上げられています。
光野有次/著 岩波書店
今では、バリアフリー化が進み、街で点字ブロックを見ることや、駅に車いすトイレがあることは当たり前になりました。それらはユニバーサルデザインによって作られています。ユニバーサルデザインとは、ひとりでも多くの人が快適に利用できるように工夫した企画や設計されたものです。バリアフリーについて、ユニバーサルデザインから考えてみましょう。