江戸時代の書物・出版文化と義民・佐倉惣五郎展
最終更新日 2025年10月11日
展示期間 : 10月から04月
展示場所 : 本館2階展示
本展示では、代表的な義民として知られる佐倉惣五郎が中心となった百姓一揆を描く書物について紹介します。江戸時代の後半には、これまでよく知られてきた『地蔵堂通夜物語』『堀田騒動記』をはじめ、『佐倉宗五郎物語』『佐倉花実物語』など、実にさまざまな「惣五郎物語」が作られていました。これらは写本の形で流布し、人びとに読まれていきました。さらに幕末になると、佐倉惣五郎の百姓一揆は歌舞伎の題材となり、「東山桜荘子」などとして大ヒットしました。上演後には、歌舞伎の場面を描いた錦絵や合巻、また草双紙や切附本といわれる書物などが数多く出版されました。江戸時代の書物・出版文化の中で、義民・佐倉惣五郎の物語や人物像がさまざまな書物・出版物を通じて、人びとの間へ広まっていく様子を紹介します。