戦後80年 いま伝えたい戦争の記憶
最終更新日 2025年08月01日
展示期間 : 08月から08月
展示場所 : 本館一般展示
2025(令和7)年8月で、戦後80年を迎えます。実際に戦争を経験した方が少なくなる中、その貴重な体験を、体験記やスケッチ、漫画などさまざまな形で知ることができます。戦争の悲惨さと平和の大切さを改めて考える機会にしてみませんか。また、成田市では、戦後80年平和啓発事業として、市民の皆さんから戦争体験記を募集しています。くわしくは、市ホームページをご覧ください。
成田市民の戦争
成田市教育委員会社会教育課/編 成田市 1988年
成田市では、戦後80年を迎える今、戦争体験記を募集しています。この本は、同様にして、戦後43年の1988(昭和63)年に刊行された成田市民の戦争体験記です。
成田市 2011年
三里塚記念公園内にある防空壕の調査記録です。防空壕は1941(昭和16)年に作られましたが、実際に使われたことはないようです。
成田市史編さん委員会/編 成田市 1985年
「日中戦争、太平洋戦争中と戦後における主食配給の回顧記録」が掲載されています。食糧配給業務の主任として勤務していた著者の詳細な仕事内容とともに、当時の人々の食糧事情がわかります。
千葉県歴史教育者協議会/編 国書刊行会 2004年
近代の戦争に関する遺跡や遺物が残る千葉県域の18コースについて掲載しているガイドブックです。写真や遺物図などが多く掲載され、実際に見学する際や調べもの学習などにも役立つ本です。
飛行機が墜落したJR成田線松崎駅や、三里塚御料の防空壕についても紹介されています。
飛行機が墜落したJR成田線松崎駅や、三里塚御料の防空壕についても紹介されています。
成田市慰霊塔護持会 1977年
1976(昭和51)年に、宗吾霊堂境内に慰霊塔が建立されました。その記念に発行されたこの本には、碑文の内容や除幕式の写真、そして市内各地区ごとの戦没者の芳名簿が収められています。
戦後80年 いま伝えたい戦争の記憶「第1回 戦時中の成田の様子」(広報なりた令和6年8月15日号)
広報なりたでは、2024(令和6)年8月から、15日号の裏表紙で戦争体験記を紹介しています。
千葉県下の戦争
池田宏樹/著 アルファベータブックス 2016年
日中戦争期、地方政治はどのように動いていたのか。そして人々の生活はどのように変化したのか。1937(昭和12)年から1945(昭和20)年頃について、千葉県知事5人の政治運営などを資料から検証し、考察しています。
千葉県歴史教育者協議会/編集 青木書店 2004年
地域で発掘された事実や人びとの戦争体験をもとに、陸軍習志野学校の毒ガス戦研究、ニイタカヤマノボレを発信した船橋の無線塔、海軍木更津航空隊の南京爆撃、勤労動員、学童疎開など42の題材を通じ千葉県地域の戦争の実態がわかる1冊です。
大和田武士/編著 たけしま出版 2016年
朝日新聞千葉版に掲載された「戦後70年」シリーズが書籍化されたものです。千葉の大空襲や戦争体験者の証言などを掲載し、繰り返してはならない戦争の悲惨さを後世に伝えています。
80年前の戦争(太平洋戦争)の記録
高橋春人/著 PHPエディターズ・グループ 2019年
1945(昭和20)年から1946(昭和21)年の間の戦災風景について、生々しく描いたスケッチ107枚が掲載されています。著者は旧下総町で生まれ、独学で絵画などを学び、多くの功績を残しています。
半藤一利/著 平凡社 2004年
戦後生まれの編集者たちを相手に語った昭和史シリーズの1冊です。軽妙な文体で、歴史に残る事件も、あたかもその場にいたかのように感じられます。
吉田裕/著 中央公論新社 2017年
戦争末期を中心に、戦場の実態を、物資の不足や心身の疲弊に苦しめられた兵士の目線で研究した本です。
ジョン・ダワー/著 岩波書店 2004年
戦争のあとの日本について、戦争そのものと、敗戦に対して多様で、エネルギッシュで、矛盾に満ちた、すばらしい反応を描く「敗戦の物語」です。ピュリッツァー賞を受賞した作品です。
吉田裕/著 岩波書店 2007年
沖縄タイムス社/編 筑摩書房 2024年
漫画で読む
水木しげる/作 講談社 2022年
「天国のような場所」と言われて向かった先は、「天国に行く場所」だった…。従軍して片腕を失った漫画家が描く、南方戦線で玉砕命令を受けた兵士たちの物語です。
2009(平成21)年にアングレーム国際マンガフェスティバル遺産賞、2012(平成24)年にアイズナー賞最優秀アジア作品賞を受賞しています。
2009(平成21)年にアングレーム国際マンガフェスティバル遺産賞、2012(平成24)年にアイズナー賞最優秀アジア作品賞を受賞しています。
手塚治虫/著 ベストセラーズ 2004年
漫画の神様と呼ばれる手塚治虫は、戦時中、勤労動員に駆り出されている時にも漫画を描き続けていたといいます。この作品は戦争を主題とした短編を集めたものです。
こうの史代/著 双葉社 2008年
のぞゑのぶひさ/漫画 大西巨人/原作 幻冬舎 2006年
戦争から学ぶ
加藤陽子/著 朝日出版社 2009年
東大で日本近代史を教えている著者が、若者にこそ関心をもってもらいたいと、高校で5日間にわたる講義を行いました。
戦争が国家や世界に及ぼした影響や、戦争の根源的な特徴について、時に質問を交えながら語りかけます。
戦争が国家や世界に及ぼした影響や、戦争の根源的な特徴について、時に質問を交えながら語りかけます。
アルバート・アインシュタイン/著 ジグムント・フロイト/著 花風社 2000年
アインシュタインとフロイトが「なぜ人は戦争をするのか」という問いにそれぞれの視点から深く迫る対話集。人間の攻撃性と文明の可能性について考察し、平和への道を考える示唆に富む1冊です。
戸部良一/[ほか]著 ダイヤモンド社 1984年
太平洋戦争における日本軍の敗北の要因を、組織論の視点から深く探求した1冊です。現代社会の組織運営に共通する内容も多く、組織論の古典として多くのビジネスマンに読まれています。
梯久美子/著 岩波新書 2024年
各地の平和のための博物館を訪ねて語りを伝え、戦争の記録と記憶を繋げていきます。
『<記憶の継承>ミュージアムガイド 災禍の歴史と民族の文化にふれる』
皓星社編集部/編 皓星社 2022年『ドキュメント『沖縄戦の図』全14部 丸木位里と丸木俊が描いた<いのち>の叙事詩』
河邑厚徳/著 岩波書店 2024年
安斎育郎/著 かもがわ出版 2025年
乾淑子/著 吉川弘文館 2023年