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展示情報(本館)
2017年度展示情報一覧
本で旅する千葉‐千葉県が舞台の本‐

本で旅する千葉‐千葉県が舞台の本‐

最終更新日 2018年03月30日

展示期間 : 11月から12月

展示場所 : 本館一般展示


展示ポスター
わたしたちの住む、千葉県。54市町村のうちの様々な場所が、小説やエッセイなどの本の舞台になっています。
本を読んでいて知っている場所がでてくると、嬉しくなりますよね。あまり知らなかった場所でも、近くにこんな場所があるならと行ってみたくなるかもしれません。
今回の展示では、千葉県を舞台にした本を紹介します。 読書の秋。様々な本の中に飛び込んで、千葉をぐるりとめぐる旅をしてみませんか?

展示関連情報

千葉県が舞台の本

千葉県各地を舞台とした本を紹介します。

我孫子市

『リーチ先生』

原田マハ/著 集英社 2016年
イギリス人陶芸家、バーナード・リーチの半生を、リーチの通訳で弟子でもあった森田亀之助の視点から描いた1冊。
若き日のリーチは、思想家の柳宗悦(やなぎむねよし)に誘われて我孫子に自分の窯を開きました。柳宗悦、武者小路実篤、志賀直哉。手賀沼での芸術仲間たちと過ごした日々は、彼のその後の創作活動に大きな影響を与えます。

いすみ市

『真実一路』

山本有三/著 新潮社 1990年 ほか
ある日義夫は、死んだと聞いていた母親が生きていることを知り、会いたくてたまらなくなります。一方、義夫の姉のしず子も、縁談が破談したことをきっかけに、自身の出生の秘密を知ります。義夫、しず子、父、そして母。家族1人1人がそれぞれの愛を信じ、自分にとっての真実一路を歩もうとしますが…。
義夫と母親が再会する大切な場所が、大原海岸の志保田川(いすみ市の塩田川がモデル)の橋の上。現在塩田川には、小説にちなんで「一路橋」という橋が架けられています。

市川市

『ちゃんぽん食べたかっ!』

さだまさし/著 NHK出版 2015年 ほか
歌手のさだまさしさんの自伝小説。中学入学とともに上京し、「グレープ」になるまでの9年間を綴っています。
上京した佐田少年が住んでいたのは市川市。通学に使っていた市川駅、大切なヴァイオリンを預けた質屋、「まあちゃん」と呼ばれ可愛がられたアルバイト先。青春時代を過ごした市川での思い出がでてきます。

市原市

『出発進行! 里山トロッコ列車』

かこさとし/作・絵 偕成社 2016年
小湊鉄道の観光列車「里山トロッコ列車」を紹介した絵本です。
列車の紹介に加え、小湊鉄道沿線の駅についても詳しく書かれているので、実際に列車の旅を体験した気分になれます。

印西市

『命をつなげ!ドクターヘリ 日本医科大学千葉北総病院より』

岩貞るみこ/作 講談社 2008年
救急車では30分かかる道も、たった3分で患者を運べるドクターヘリ。千葉北総病院のドクターヘリは、「救命医療の切り札」として年間700回のペースで患者のもとに飛んでいます。
ドクター、フライトナース、ヘリの機長や整備士が、命を救うために日々奮闘する様子を、新米ドクターの視点から描いたノンフィクションです。

浦安市

『青べか物語』

山本周五郎/著 新潮社 2002年
作品の舞台は、貝と海苔と釣場で知られた漁師町「浦粕」。昭和初期の浦安がモデルです。
したたかな商売で日銭を稼ぐ男、男に頼らず力強く生きる女。当時の漁師町の人々の様子や、雑多な雰囲気が蘇ってくる作品です。

香取市

『四千万歩の男』

井上ひさし/著 講談社 1990年
17歳で下総佐原村の名家に婿入りし、50歳で隠居後に暦学、天体観測、測量などの勉強をはじめた伊能忠敬。日本を歩き尽くして4000万歩。実測による日本地図の製作をはじめたのは56歳からでした。
「第二の人生を歩くことで全うしようと覚悟した」愚直な男を、作家井上ひさしが独自の視点で描いた大作です。

鎌ヶ谷市

『陽だまりの彼女』

越谷オサム/著 新潮社 2008年
中学の同級生と仕事で偶然再会した僕。10年ぶりに会った彼女と僕はお互いに惹かれあうが、彼女には大きな秘密があって…。
2人が通っていたのは鎌ヶ谷市の中学校。2人の家のそばにある公園は、物語の中で何度もでてくる重要な場所になっています。

鴨川市

『海風通信 カモガワ開拓日記』

村山由佳/絵と文 集英社 1996年
作家の村山由佳さんが鴨川での暮らしを綴ったエッセイ。山の斜面の荒れ地を開墾し、鴨川の海で釣った魚を食べる。女性作家とは思えない、ワイルドな「カモガワ開拓生活」が語られています。
本文に合わせて著者が描いた草木や料理などの挿絵も、色鮮やかで綺麗です。

佐倉市

『神様のボート』

江国香織/著 新潮社 1999年
いなくなったパパを待ち続けるママ。母と娘は消えた父親を想いながら、各地を転々とします。
行き着く先の1つが佐倉。2人のお気に入りの場所として登場するのは、城址公園や市立美術館です。登場人物の視点から語られる佐倉の魅力を楽しむことができます。

館山市

『さかなクンの一魚一会 まいにち夢中な人生!』

さかなクン/著 講談社 2016年
館山在住のさかなクン初の自叙伝。館山の海は「お魚の種類も豊富で、たくさんの珍しいお魚に出会える場所」です。
さかなクンと魚や人々とのたくさんの出会いが詰まった1冊です。

千葉市

『永遠の出口』

森絵都/著 集英社 2003年
千葉県の田舎町に住む紀子は、小学校を卒業した年の春休み、初めて友達と千葉駅へと繰り出します。
小学校から高校卒業までの9年間の思春期のエピソードを描いた物語です。

銚子市

『あの夏、西の風が吹いた 銚子西校野球部の青春物語』

小林信也/著 ベースボール・マガジン社 2008年
「学校がなくなる…。」ある日、思いがけない決定が銚子西高校のOBに伝えられました。
銚子西高校野球部の誕生から終焉までを描いた青春ノンフィクション。

富里市

『ヤンキー村の農業革命 元ヤン&チーマーたちの農業経営奮闘記』

田中健二/著 宝島社 2017年
元ヤンキーとチーマーだけで野菜作りをする富里市の農業生産法人。
代表取締役の著者は「ヤンキーは農業やビジネスをやるのに向いている」「根性論や負けず嫌い精神が持続的な農業を可能にする」などの持論を展開しています。
異色のビジネス一代記です。

習志野市

『坂の上の雲』

司馬遼太郎/著 文藝春秋 2004年 ほか
日露戦争を勝利に導いた陸軍の名将・秋山好古。その弟の海軍の名参謀秋山真之。そして俳句改革に邁進した正岡子規。この3人を中心に、近代国家誕生に懸けた人々の姿を描いています。
習志野市大久保では、1901(明治34)年に秋山好古将軍率いる騎兵旅団が設置され、日露戦争で活躍しました。

成田市

『成田空港物語』

山田邦子/著 太田出版 1999年
様々な物語が生まれる場所、空港。成田空港を舞台に、出会いや別れを描いた短編集です。
成田空港のちょっとした豆知識も交えた、海外旅行案内小説となっています。

船橋市

『ふなふな船橋』

吉本ばなな/著 朝日新聞出版 2015年
15歳で親元を離れたときから、主人公の側にはいつも梨の妖精のぬいぐるみがいました。そして、梨の妖精が繋いだ不思議な縁。主人公と著者自身の、船橋愛にあふれた優しい物語です。
船橋駅付近の実在の店舗が登場します。

松戸市

『野菊の墓』

伊藤左千夫/著 集英社 1991年 ほか
千葉県の農家出身の伊藤左千夫。純愛名作といわれる本作は、松戸を舞台に繰り広げられます。
矢切の渡しを東に渡ったところにある政夫の家。その家のお手伝いとして2つ年上の民子がやってきます。10代の2人の恋模様が美しい自然描写と共にみずみずしく描かれています。

南房総市

『南総里見八犬伝』

曲亭馬琴/著 岩波書店 1990年 ほか
江戸時代の文豪曲亭馬琴が室町時代後期を舞台に、安房里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた8人の若者(八犬士)を主人公として描いた長編小説。
南総里見八犬伝を題材にした作品も現代に至るまで数多く生まれ、今なお多くの人々に愛されている作品です。房総丘陵のひとつである南房総市の富山(とみさん)が物語の重要な舞台となっています。

千葉県ゆかりの作品がわかる本

千葉県ゆかりの作家や作品を知ることができる本を紹介します。

『房総文学散歩 描かれた作品と風土』

毎日新聞千葉支局/編著 崙書房出版 2011年

『房総を描いた作家たち』

中谷順子/著 暁印書館 1998年

『房総文学散歩』

鳥海宗一郎/著 千秋社 1973年

『文学の旅・千葉県』

鳥海宗一郎/著 竜書房 2003年