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光と光技術の国際年

最終更新日 2017年05月25日

展示期間 : 11月から12月

展示場所 : 本館児童展示


展示ポスター
「近代光学の父」とも言われるイブン・アル・ハイサムが、光学に関する書物を著したり、レンズや鏡を使って屈折や反射の実験をしたり、という光学の研究をしてから1000年が経ちました。また、アインシュタインの一般相対性理論から100年、チャールズ・K・カオの光ファイバの提唱から50年など、2015(平成27)年は光に関する偉大な発見や発明の記念の年にあたります。
こうした経緯から、2015(平成27)年は国際光年と宣言されました。
今回の展示では、光や光技術に関する資料をご紹介します。


展示関連情報

光って何だろう?

光は、私たちにとってとても身近な存在です。しかし、一言で「光」と言っても、太陽光や白熱電球の光などの目に見える光もあれば、赤外線や紫外線のように目に見えない光もあります。また、「万有引力の法則」で知られるアイザック・ニュートンは、白色に見える光でもプリズムを通すとさまざまな色の光にわかれることを発見しました。
1000年以上前から光についての研究がなされてきましたが、実は今でも「光とは何か」という問題の答えは出ていません。しかし、それを明らかにするための議論や研究によって、レーザーや光速通信などの新しい技術が生み出されてきたのです。

『光の本』

岳陽舎

『光の大研究』

瀧澤美奈子/著 加藤マカロン/絵 PHP研究所

『見えない光を見る』

滝沢美絵/文 ガリレオ工房/編 伊知地国夫/写真 大月書店

未来へつながる光技術

2014(平成26)年に青色発光ダイオードの開発・実用化への業績が認められ、3人の日本人科学者がノーベル物理学賞を受賞したことは、皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。およそ50年ほど前の1962(昭和37)年に、まず赤色の発光ダイオードがアメリカで開発されました。その後、研究開発はどんどんと進み、今日では照明器具や電飾の看板として実用化されるに至っています。
また、チャールズ・K・カオが光ファイバの提唱を行い、光通信に向けての研究が活発に行われるようになってからも50年が経ちました。光通信や光回線といった言葉は、家庭のインターネット接続サービスにおいても一般化しつつあります。
今後、どのように光技術が発展していくのか、とても楽しみですね。

『よくわかるLED・発光ダイオードのしくみ』

伊藤尚未/著 誠文堂新光社

『くらしを変えてきたあかりの大研究』

深光富士男/著 坪内富士夫/監修 藤原工/監修 PHP研究所

『光ファイバー通信のひみつ』

田川滋/漫画 学研パブリッシングコミュニケーションビジネス事業室

やってみよう!光の実験

学校や家庭でもできる実験や工作の数々。ニュートンがスペクトルを発見するきっかけとなったプリズムは、縁日で売られていたおもちゃだったそうです。偉大な発見も、実はとても近しいところにその芽があるのかもしれません。

『LEDで作る!知る!光の世界』

伊藤仁/共著 舘伸幸/共著 CQ出版

『忍者えのぐであそぼう』

村上規代/著 仮説社

『なんでも実験ためして発見 3』

松原静郎/監修 フレーベル館

『光と見え方実験』

立花愛子/著 田沢梨枝子/絵 さ・え・ら書房

『光のふしぎ』

ジャック・チャロナー/著 佐々木勝浩/日本語版監修 今西大/訳 鈴木出版

アインシュタインってどんな人?

アルベルト・アインシュタインは数多くの研究や論文により世に広く知られた物理学者です。彼の業績として特に特殊相対性理論と一般相対性理論の提唱が有名ですが、その内容を理解するのは大人でも難しいと言われています。

『アインシュタインとタイムトラベルの世界』

佐藤勝彦/著 幻冬舎エデュケーション

『はじめての相対性理論』

佐藤勝彦/監修 PHP研究所

『アインシュタインと相対性理論』

Jerome Pohlen/著 大森充香/訳 丸善出版

『時間旅行は可能か?』

二間瀬敏史/著 筑摩書房

『ぼくだってアインシュタイン 1』

福江純/文 北原菜里子/絵 岩波書店

『ぼくだってアインシュタイン 2』

福江純/文 北原菜里子/絵 岩波書店

『ぼくだってアインシュタイン 3』

福江純/文 北原菜里子/絵 岩波書店

『ぼくだってアインシュタイン 4』

福江純/文 北原菜里子/絵 岩波書店

『奇人・変人・大天才 19世紀・20世紀』

マイク・ゴールドスミス/著 クライブ・ゴダード/絵 小川みなみ/編訳 偕成社