- 協議事項(1)令和6年度事業の進捗状況について(説明:高仲館長)
それでは、協議事項(1)「令和6年度事業の進捗状況」につきまして、説明させていただきます。資料協議事項(1)‐1「令和6年度事業の進捗状況について」及び、協議事項(1)‐2「成田市立図書館サービス計画-2024(R6)年度事業計画進捗状況一覧表-」をお手元にご用意ください。
まず、資料協議事項(1)‐2につきましては、図書館サービス計画の昨年(令和6年)11月末時点での進捗状況を記載しております。表の右側に仮評価とありますのは、今年度の達成基準に対しての各担当の自己評価になります。参考として配布しておりますので、お時間のある時にご確認ください。
仮評価につきましては、目標達成のBを基準といたしまして、想定以上の成果が得られたものをA判定、達成基準を満たしていないもしくは達成したものの課題があるものをC判定としております。D判定は11月末時点で未着手・未実施であるものです。E判定につきましては、目標を振り替えたり調査等を終了したりなどの方向転換を行ったものですが、現時点では0件となっております。
それでは、資料協議事項(1)‐1に沿って説明をさせていただきます。なお、各項目の右側に「事業計画1‐ア‐①」などと書かれておりますのは、資料協議事項(1)-2の青色の同じ通番の箇所にも関連した説明がございますので、後ほどご確認いただければと存じます。
1ページをご覧ください。
まず、1.図書館の基本的なサービス「(1)開館日数」につきましては、公民館図書室等において大雨による避難所開設や工事などにより、休室となったところがございます。場所や期間等は表にまとめてございますのでご確認ください。
次に、「(2)資料収集」につきましては、継続して司書がサービスグループごとに担当分野の資料研究や収集を行っております。電子書籍サービスについては、引き続き児童書の充実を図っております。また、本館の館内に電子書籍の新着案内を掲示したり、市民課前の番号案内表示機広告モニターで電子書籍の周知を行ったりするなど、利用の促進に努めております。
次に、「(3)本のリサイクル、リサイクルフェア」につきましては、図書館の除籍本を学校、保育園等の公共施設に無償で提供したほか、本館、公津の杜分館及び下総公民館図書室において、常設のリサイクルコーナーでの無償配布を行いました。また、もりんぴあこうづで開催された「もりんぴあフェスティバル」にて「リサイクルフェア」を開催し、約2,000冊を配布しました。
次に、「(4)蔵書点検」につきましては、令和6年10月7日から10月11日の5日間で貸出中の資料を除いた950,259点の資料の所在の確認をいたしました。
次に、「(5)展示」の取り組みにつきましては、本館及び公津の杜分館で、各種の展示を実施いたしました。通常の展示のほか、今年度も昨年度に引き続き他課と連携したコラボ展示を行いました。資料の3ページに表と写真を掲載しておりますので、ご確認ください。
また、現在本館カウンター前の展示コーナーにおきまして、文化芸術センターで開催しております「海洋堂フィギュア展」にあわせ、図書館所蔵本を紹介しております。フィギュアがテーマということで、手作りのガチャガチャマシンを設置し、カプセルに関連資料の紹介文を入れるなどの工夫を凝らしておりますので、是非ご覧いただければと思います。
4ページをご覧ください。「(6)周年記念事業」につきましては、成田市制施行70周年記念事業として、文学講座と市史講座を実施しました。「作家を招いての文学講座」は以前よりアンケートや本協議会でも要望の多かった講座であり、千葉県にゆかりのある椎名誠氏をお迎えし、「さまざまな本 さまざまな旅」をテーマに酒々井町で暮らしていた頃の思い出や、冒険文学を読んで、自身が旅する作家になった経緯などを語っていただきました。
市史講座につきましては、明治大学文学部教授の若狭徹氏をお招きし、「房総の古墳文化を語る」をテーマに身近な古墳群である公津原古墳群・龍角寺古墳群を含めた房総の古墳文化などについて、詳しくお話しいただきました。
また、「成田の歴史を語る座談会」におきましては、古くから成田を知る人々の貴重な記憶は、徐々に失われつつあり、昭和30年代から40年代の本市の歴史を後世に守り伝えるため、座談会形式で当時の思い出を語っていただきました。座談会の内容につきましては、令和7年度末に発行予定の「成田市史研究」50号に掲載予定です。
また、成田市立図書館40周年記念事業としても様々なイベントを開催しました。第1回会議でご質問のございました「ぬいぐるみおとまり会」につきましては、当館では初めての試みとして開催いたしました。子どもたちとぬいぐるみが一緒におはなしを聞き、預かったぬいぐるみが閉館後に図書館内を探検したり本を読んだりしている様子を撮影し、ミニアルバムを作成し参加者にお渡ししました。参加いただいた利用者には大変に喜ばれました。
5ページをご覧ください。
2.利用者層のサービス「(1)ブックスタート」につきましては、昨年度より「4か月児赤ちゃん相談」において、絵本の読み聞かせの実施に加え、新たに絵本の配布を行っております。6ページの表をご覧ください。
ブックスタート実施状況につきましては、赤ちゃん相談参加者への絵本の配布につきましては、97.5パーセントと高い配布率になっておりますが、赤ちゃん相談不参加者を含めた絵本の配布率は、76.7パーセントに留まっており、受診していない方への周知と配布方法が、課題となっております。対策といたしまして、保育園を含めた市内子育て支援施設44か所に協力をいただき、対象者へのチラシ配布を行いましたほか、2月14日(金)には、三里塚コミュニティセンターにおきまして、0.1歳のおはなしかいin三里塚と題して、おはなし会の開催とブックスタート絵本の配布を行う予定でございます。
次に、「(2)おはなし会」の取り組みといたしまして、本館、公津の杜分館で、年齢に応じた各種のおはなしかいを実施いたしました。詳細につきましては、表に記載のとおりとなっております。
第1回会議におきまして、男性職員のおはなし会への参加があるのかご質問いただきましたが、今年度は男性の司書職員2名が土曜日のおはなし会に3回ずつ参加しております。今後、経験を積みながら季節のおはなし会や学校おはなし会などにも参加する予定です。
次に、「(3)学校への支援」につきましては、市立小学校及び義務教育学校前期課程を対象に、ボランティアの協力を得て昔話の語りや絵本の読み聞かせなどを行う「学校訪問おはなし会」を127学級3,267人に実施いたしましたほか、町探検や校外学習及び職場体験の受け入れを行いました。また、「ブックトークをつくろう」をテーマに学校図書館司書との合同研修会を開催いたしました。
8ページをご覧ください。
「(4)第2次子どもの読書活動推進計画」につきましては、12月24日(火)に、計画に係る関係者会議を開催いたしました。各課の担当者が集まり、課題の共有や今後の連携について意見交換をいたしました。
次に、3.利用者層ごとのサービス(青少年)の「(1)青春HiROBA(アオハルひろば)の新設」につきましては、図書館が青少年にとってより身近な居場所となるよう、新たに青少年向けの資料を提供するコーナーを設置し、あわせて、その図書を活用して学習できる場を提供することで、青少年の居場所の確保及び本と親しむ機会の創出を図ることを目的として、令和6年10月に青春HiROBAを設置しました。概要は記載のとおりとなりますが、資料約2,750点をそろえ、青少年におすすめの本のほか、進路棚として学習参考書や進学・就職関連資料等を提供し、その図書を活用して学習できるよう個人閲覧席やグループ閲覧席を設置しております。
次に、「(2)学校との連携」につきましては、青春HiROBAの名称に関しまして、市立中学校及び義務教育学校後期課程の生徒を対象にアンケートを実施し、コーナーの名称を決定しましたほか、開館40周年記念事業の一環として「わたしの推し本」と題して市内高等4学校にPOP制作を依頼し、中学生が作成したPOPと併せて青春HiROBAに展示するとともに、展示の入れ替え作業にも協力いただきました。近隣高校の学校案内を進路棚で配布したりするなど、学校との連携したコーナーの運営を図りました。
今後は、青春HiROBAで配布するブックリストの作成とともに学校との連携の強化やイベントの開催にも力を入れるなど、引き続き若い世代に向けたサービスの充実に取り組んでいきたいと考えております。
続きまして、9ページをご覧ください。
4.地域資料を活用するサービス(市史編さん事業)につきましては、ホームページにおいて市史関連資料の寄贈を呼びかけており、久保田綾子家資料5点及び栁本和子家資料1点の合計6点などを受け入れております。また、引き続き資料のマイクロフィルム化・デジタルデータ化を実施してまいります。
次に、「(3)2階展示コーナー」につきましては、「下総御料牧場」や「市史研究48号」に関する展示を実施したほか、現在は市史講座に関連した「公津原古墳群展」を開催しております。
次に、5.図書館サービスを支える電算システムについてですが、電算システムの更新に伴い、令和7年2月7日から28日まで全館休館となります。また、新システムにおいては、Myページから利用カードのバーコードをスマートフォンなどの画面に表示し、貸出手続きに利用できるようになるほか、インターネットを通じた各種座席予約の開始など、利用者の利便性の向上を図ります。詳細につきましては、協議事項2において説明いたします。
続きまして資料11ページをご覧ください。
6.施設・設備等についてでございますが、「(1)修繕の状況」には、今年度これまでに実施した修繕案件を一覧にして記しております。
令和5年度は、空調設備及びエレベーターの改修工事という規模の大きな改修工事の実施がございましたが、今年度は小規模の修繕が中心となっており、予算編成の段階で見込んでいた案件に加え、都度発生する不具合に優先順位を考慮しながら対応しているところでございます。
「(2)利便性向上の取組」につきましては、令和5年度の第2回の会議において、本館において授乳スペースの提供を行っていることや、階段を使用することなく館内に出入りする方法があることなどについて、利用者の方々に積極的に周知した方が良いというご意見をいただきましたので、イラストや写真を配した分かりやすい掲示等により周知を行いました。
続きまして、12ページをご覧ください。
7.その他「(1)映画会」につきましては、令和6年9月22日の上映作品に関しましては文学講座の連動企画といたしまして、講師の椎名誠氏原作の作品「息子」を上映いたしました。
次に、「(2)図書館講座」につきまして、前出の講座のほか、市民のニーズに応え、併せて子どもへの読書普及を図ることを目的に、児童講座・ビジネス支援講座を開催いたしました。
説明は、以上となります。よろしくお願いいたします。
【委員からの意見・質問等】
【御堂丸委員】
ヤングアダルトコーナーが設置されて、本日も2名ほど利用されているところを見かけました。利用状況はどのような感じなのでしょうか。
【高仲館長】設置されて間もないため、状況としては口コミで徐々に情報が伝わっている段階かと思われますが、やはり学校の定期テスト期間中の週末などは利用が伸びているようで、多い時ですと、一度に10名程度利用されているところを見かけます。
ただ、それ以外の平日などですと、夕方で2、3名程度の利用という状況が多く、座席数についても、まだ余裕があるので、今後使っていただければと思っているところです。
【野村委員長】
蔵書点検において、行方不明となる本はどのくらいあるのでしょうか。
【高仲館長】
まず、委託業者により蔵書のスキャン作業が行われデータが納品されます。その時点では、300冊から400冊くらいの不明本が出てくるのですが、職員による捜索作業などの結果、2か月後くらいに最終的な数値が出ることになります。今年度の不明本は本館と分館を合わせて16点、公民館図書室では0点となりました。
昨年度は45点でした。最近の傾向ですと年々減少する傾向にあり、今年度の16点という数値はかなり少ない数値と思われます。
【野村委員長】
新聞などで、似たような作品を書いている作家をA作家対B作家のように比較して紹介したりすることがあります。比較をすることで面白さを見つけることもあるため、ミニ展示のテーマとして、その様な展示を成田市立図書館でも見てみたいと思っています。
- 協議事項(2)令和7年度事業の方向性について(説明:高仲館長)
それでは、協議事項(2)についてご説明いたします。
右上に「協議事項(2)」と書かれた資料をご用意ください。
まず、「第1次成田市図書館サービス計画」におきましては、令和7年度が計画の中間年度となりますことから、令和6年度の取組評価を行うほか、計画の中間評価を予定しております。中間年度での各目標の進捗状況を把握し、成果と課題整理を行うことで、計画の一層の推進を図ってまいります。
「第2次成田市子どもの読書活動推進計画」におきましても、同様に計画の中間年度となりますことから、市内小中学校、義務教育学校、高等学校を対象にした読書活動の実態調査(アンケート調査)の実施と、中間評価を実施いたします。
実態調査(アンケート調査)につきましては、計画策定時の令和4年度におきましては、市内小学校(義務教育学校含む)8校、中学校(義務教育学校含む)4校、高等学校2校を対象といたしました。今回はタブレット端末等を活用し、調査対象数を大きく増やしてのアンケート調査を検討しております。
次に、電算システムの更新(2次リリース)につきましてご説明いたします。図書館で利用している電算システム及び関連機器の一部を令和7年3月1日から更新する予定で作業を進めております。一部の機能やサービスについては2次リリースとして開発を進めており、令和7年秋頃を目途に提供する予定です。
2次リリースの主な機能やサービスは、千葉県内図書館等の横断検索及び予約の受付、成田市立図書館で所蔵のない資料のWeb予約の受付など、資料に記載の内容について予定しております。
ホームページ管理システムにつきましては、リース契約期間が令和7年1月で終了しており、来年度にホームページ管理システムの更新を予定しております。スマートフォンでも見やすい画面構成とするなど、より利用しやすいホームページの構築を図り、令和8年3月の公開を予定しております。
続きまして、今年度の電算システムの更新について、改めて、ご説明いたします。本日配布いたしました「成田市立図書館休館のお知らせ」と書かれたチラシをご覧ください。今回の更新に際しましては、本館に新たに自動返却仕分け機を設置することに伴い改修工事が必要となることや、システムの提供会社が変更になることなどから、2月7日から28日まで長期に休館させていただく予定です。
チラシをお開きいただき、右側のページには、システム更新に伴い、引き継ぐことのできない情報の一覧を掲載しております。今回のシステムの更新にあたりましては、システムの提供会社が変更となり、Myページに保存している検索式やMy本棚の貸出日及び返却日が引き継がれないことから、データの保存についての作業をお願いしております。
また、Myページのパスワードで電子書籍サービスにログインできるようになるなどの連携を開始するにあたり、電子書籍サービスの貸出中の資料、予約されている資料、履歴は引き継がれない予定となっております。
左側のページには、サービスの再開が今年の秋頃(2次リリース)となるサービスを記載させていただいております。
チラシの最終ページでは、新サービスのご案内と、貸出期間及び貸出点数の変更についてお知らせしております。
新サービスにつきましては、電子書籍サービスの資料の検索が図書館所蔵資料と併せて行えるようになるほか、Myページから利用カードのバーコードをスマートフォンなどの画面に表示し、貸出手続きを行うことができるようになります。
また、本館及び公津の杜分館のインターネット端末席などの利用者用のパソコン席について、インターネットを利用して、来館せずに事前予約できるサービスを開始いたします。
説明は、以上となります。よろしくお願いいたします。
【委員からの意見・質問等】
【野村委員長】
子どもの読書活動についてのアンケート調査ですが、その結果から方向性や問題点が整理されて出てくるような、しっかりしたアンケート調査をお願いしたい。アンケートの作り方が、YES、NOの選択だけだと答えの中身が見えにくく、方向性の定まらないアンケート結果になってしまう。
近年、多くの企業でも方向性を追求したアンケート調査を行っているように思います。成田市立図書館でも、次に繋がるようなしっかりしたアンケート調査をしていただきたいと思います。