古典への誘い

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最終更新日2005/12/06

 日本は長い文学の歴史をもった国です。この国の文化を考えるとき, 文学の影響を忘れることはできません。 しかし数ある文学の中でも,古典は「難しい」「堅苦しい」… そのようなイメージにとらわれがちです。 古典とは,時代をこえて,いつの時代の読者にも,感動を与えられる “時の流れ”に選び抜かれた文学作品です。 愛,欲望,美の追求…人間である限り変わることのない普遍的な テーマを描く,それが古典なのです。 古典が古典として語り継がれてきたものである限り,それは「面白いもの」 であるはずです。
 図書館では,そんな楽しき古典への旅へ,皆さんをご招待いたします。

展示場面の写真

『古事記の原風景』 伊藤ユキ子/文 学研
 “稲幡の白兎”“八俣の大蛇”のお話を聞いたことがありませんか?そうこれらは,“古事記”の中のお話です。登場する主人公たちは,神であれ,人であれ,人間臭い点が興味深いです。ゆかりの土地の写真や美術品を紹介しながら,神々の世界を巡ります。


『うつくしきもの 枕草子』 清川 妙/著 小学館
 “枕草子”は日本で現存最古の随筆集です。清少納言の鋭い感性が描き出す宮廷の雅,季節のきらめき,人の心の深いひだ…。色褪せることのない輝きを伝えたい,著者の思いが伝わってきます。

『百人一首入門』 有吉 保 神作 光一/監修 淡交社
 ページを開くと,雅な世界に目を奪われます。歌かるたとはいえ,金箔がほどこされたものもあれば,蒔絵のものもあり,その芸術性の高さに驚かされます。歌の解説のほか,歌にまつわる関連スポットも紹介された本です。

『すらすら読める方丈記』 中野孝次/著 講談社
 著者の視点から,“方丈記”の魅力を再発見し,解説した本です。これを読むと,私たち現代人への変わらぬメッセージが伝わってきます。引用文には,ルビをふり,大きく読みやすくなっています。

『秘すれば花』 渡辺 淳一/著 サンマーク出版
 “風姿花伝”は,日本最初の能を中心とした芸論書です。 この本を元に,著者が,内容を現代と引きつけて,書いています。

『東海道中膝栗毛』 田辺 聖子/著 講談社
 言わずと知れた“弥次さん,喜多さん”の東海道の旅物語を,作者自身がその足跡をたどって記しています。舞台となった各地の写真を織り交ぜ,ちょっとした名所ガイドといった趣がある本です。

『すらすら読める蘭学事始』 酒井 シヅ/著 講談社「はるいろ」
 “蘭学事始”は,杉田玄白が後世に蘭学の始まりを正しく伝えたいと,82歳で筆を執った回想録です。この随筆は,西洋文明が日本に入ってきたときの人間模様を生き生きと描き出している名文です。ルビをふった大きく読みやすい引用文に,解説を付けています。



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