| 資料名 | 三重吉全作集 第三編 小猫 |
| 著者名 | 鈴木三重吉 |
| 出版者 | 鈴木三重吉、発売所は春陽堂 |
| 出版年 | 1915(大正4)年5月18日 |
収録作品
『小猫』 『大伯母』 『蝋燭』 『馬車の来る間』 『紅皿』
解題
奥付には発売所が春陽堂となっているが、実際は自費出版・直販方式であったようだ。本の体裁(特徴)は、袖珍版、天金、全ページ赤枠囲み、函入り、表紙と函の背文字は夏目漱石の筆字を縮小し使用している。装丁は1冊ごと異なり、第十編までが津田青楓、第十一編以降は高野正の絵を木版彩色刷りしている。木版は1-5、9編が伊上凡骨、6-8、10-13編は大蔵半兵衛である。時には金箔・金粉を使用し、青貝の象嵌まで試みた(失敗のため中止)ほどとても凝った美しい本である。また、希望者には肉筆で月日と三重吉の署名を書き入れている。この全作集は、三重吉が作品の集大成として精魂を傾けたものである。津田青楓著『寅彦と三重吉』1947(昭和22)年には、全作集の装丁をしていた時期を中心に、三重吉からの手紙53通(1912(明治45)年4月19日から1916(大正5)年7月30日)とそれにまつわる津田の回想が収められている。これらの書簡は『鈴木三重吉全集』別巻にも収録されている。三重吉の全作集への思い入れや気質等がみて取れる。
(山本佗介 事務局にて一部加筆)
| NSIN(書誌ID) | DL20131000190 |
| 種別 | 書籍 |
| 細目 | 箱入り |
| ページ数 | 267p |
| 大きさ(縦×横) | 箱 16.0×10.6cm、本 15.4×10.6cm |
| 資料群名 | 鈴木珊吉氏寄贈の鈴木三重吉資料 |
| 目録番号 | 29 |
| 撮影年月日 | 2012/09/12 |
| 掲載枚数 | 1 枚 |
| 備考 | |
| 所蔵 | 成田市立図書館 |
| 分類 | 918.68 |
| 件名 | 鈴木三重吉 |
| 件名(成田) | 成田市-鈴木三重吉 |
| キーワード(成田) | |
| 地域コード | 9N |
| 郷土分類 | 986.8 |
